abrAsus(アブラサス)の財布7種を徹底比較!どれを選ぶべきか用途別に解説
財布に求めるものは、人によって驚くほど違います。
とにかく薄くてポケットに入れても気にならないもの。手のひらに収まるほど小さいもの。旅先で安心して使えるもの。あるいは、小銭もカードもたっぷり入るのにコンパクトなもの。
そんなバラバラな理想に、それぞれ真正面から応えてくれる財布が見つかるかもしれません。

今回は、独自の設計で知られるabrAsus(アブラサス)の財布7種類を実際に手に取り、使い比べました。

どの財布が自分に合うか迷ってるなら、この記事を読めばきっと見つかるよ!
abrAsus(アブラサス)ってどんなブランド?
abrAsus(アブラサス)は、「薄さ」や「小ささ」といった一つの機能を極限まで追求した製品を展開する日本発のブランドです。
ブランド名の由来は、ラテン語の「削ぎ落とす(abradere)」と日本語の「油さす」を掛け合わせた造語。無駄を削ぎ落とし、日常の潤滑油になるようなものを作りたいという想いが込められています。
abrAsus創業者の南氏は、もともとプロダクトデザイナーとして携帯電話の薄型設計に携わっていた経歴を持ちます。ある日、スーツのポケットが財布で膨らんでシルエットが崩れることに不満を感じ、「携帯電話を薄くできるなら、財布も薄くできるはずだ」と考えたのが開発の原点です。こうして2009年に誕生した「薄い財布」は、一つの製品を完成させるまでに20〜30点もの試作品を重ねるという徹底したものづくりから生まれました。

abrAsusの製品は、ポケットが膨らまない、手ぶらで出かけられる、会計がスムーズになるといった「日常の小さなストレスを解消する道具」として設計されています。
安心の日本製。Made in Japan
abrAsusの財布は、すべて日本国内で製造されています。既成の革は使わず、abrAsusのためだけに厳選された牛革を国内で加工・仕上げ。裁断、革すき、縫製、コバ塗りに至るまで、全工程を熟練の職人が一つひとつ手作業で行っています。
縫製には切れにくくほつれにくい高耐久の糸を使用しており、革のパーツ数自体が少ないシンプルな構造のため、一般的な財布と比べて故障の原因となるポイントが少ないのも特徴です。使い込むほどに革が馴染み、美しい艶が生まれてきます。

製品の設計には特許取得済みの独自構造が多く採用されており、「薄い財布」と「小さい財布」はそれぞれグッドデザイン賞を受賞しています。この独自構造こそがabrAsusの核であり、見た目はシンプルでも中身は他のどの財布とも違う、唯一無二の設計になっています。
ながく使って頂きたいので、出来るだけ修理させてください
abrAsusは公式の修理サービスを提供しています。長年使っていて糸がほつれたりホックが取れたりした場合、新宿・大阪・名古屋の直営店に持ち込むか、郵送すれば職人が修理してくれます。損傷部分の写真をメールで送るだけで見積もりが取れるので、手間もかかりません。

「できるだけ長く使っていただきたい」という姿勢が公式に打ち出されているのは、財布を長く愛用したい人にとって大きな安心材料です。
販売はSUPER CLASSIC
abrAsusの製品は公式オンラインストア「SUPER CLASSIC」で販売されています。運営するのはバリューイノベーション株式会社で、abrAsusブランドの企画・製造・販売を一貫して手がけています。つまり、SUPER CLASSICはabrAsusの直営店という位置づけです。
SUPER CLASSICのほか、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでも購入できます。どこで買っても価格は同じですが、公式サイトでは全製品のラインナップが揃っており、修理の相談もしやすいです。
abrAsusの財布は普通ではない
abrAsusの財布は、「財布ってこういうものだよね」という常識をいったん全部捨てるところから設計されています。「そもそも財布とは何のためにあるのか?」「紙幣を持ち歩くための最小単位とは?」という根本的な問いからスタートするゼロベース思考のアプローチです。
その結果、一般的な財布とは一線を画す、かなり尖った設計の製品が生まれています。

評価が真っ二つに割れる理由
例えば、「薄い財布」や「小さい財布」のカード入れにはストッパーがありません。カード落下のリスクがゼロとは言い切れない構造です。「小さい財布」の小銭入れには蓋がなく、逆さまにすればコインが落ちます。
これは設計ミスではありません。付けようと思えば、すべての収納スペースに蓋やボタンを付けることはできます。でも、abrAsusはあえてそうしていない。蓋を付ければ安心感は増すけれど、その分だけ開閉の手間が増え、革が重なり、薄さや小ささという特性が犠牲になるからです。
ここが評価の分かれ目になります。

心配性な人は、小銭入れに蓋がないと落ちそうで不安になる。一方で、余計なパーツがない方が気軽に使えて快適だと感じる人もいる。どちらが正解ということではなく、どちらの特性が自分に合っているかという話です。
誰でも100%満足する万能な製品は存在しません。だからこそ、「自分が求めるもの」と「製品の特性」が一致したとき、abrAsusの財布は他にはない最高の使い心地を発揮します。
この「尖り」こそが、Amazonや楽天のレビューで大絶賛と酷評が混在している理由です。合う人にはとことん合うし、合わない人には全く合わない。購入を検討している人にとって判断が難しいのも無理はありません。
この記事で伝えたいこと
7種の財布をすべて触ってきて感じたのは、abrAsusからのこんなメッセージでした。
「ちょっとクセがあるけど、最高に使いやすい財布たちを作ったから、うまく使いこなしてくれよな!」
この記事では、財布ごとの特性や長所・短所を正直にまとめています。ぜひ、長く付き合っていけそうな最高の相棒を探してみてください。

この記事は7種類の財布を簡単に説明したまとめ記事だよ。詳しく知りたい財布が見つかったら、別記事で深掘りする予定だからチェックしてみてね!
※順次執筆中です。
薄い財布
まずはabrAsusの原点であり、最も人気の高い「薄い財布」から紹介します。

革や小銭入れの重なりを最小限に抑えた設計により、美しいフォルムと使いやすさを両立した薄型の二つ折り財布です。

| お札 | 10枚 |
| 小銭 | 999円 (約15枚) |
| カード | 5枚 |
| 隠しポケット | カード1枚+鍵を収納可能 |
| 大きさ | 横9.5cm、縦9.8cm、奥行0.7cm |
| 重さ | 50g |
お札、小銭、カード、鍵を収納できるオールインワン型でありながら、すべてを限界まで詰め込んでも厚みはわずか約13mm。ポケットに入れていることを忘れるほどの薄さです。


収納量には限りがあるため持ち物の厳選が必要ですが、逆に言えば「本当に必要なものだけを持ち歩く」という合理的な習慣が自然と身に付きます。
特に男性からの支持が圧倒的に高い一品です。女性は小型バッグに入れる前提で「小ささ」を重視する傾向がありますが、スーツや手ぶらで外出する男性にとっては「ポケットに入れても膨らまない薄さ」が何より重要。この財布はまさにその需要にど真ん中で応えています。
※薄い財布の詳しいレビューは近日公開予定です。
小さい財布
次に紹介するのは、男女ともに人気が高い「小さい財布」です。
「カードもコインも入り、お札を折らずに収納できる、世界最小の財布が欲しい」という想いから開発された、小ささと使いやすさを両立した三つ折り財布です。

そのサイズはほぼクレジットカードと同等。手の中にすっぽり収まり、重さはわずか約32gです。財布の小型化は収納力や機能性の犠牲を伴いがちですが、この財布はお札、小銭、カード、鍵をしっかり収納できるオールインワン型に仕上がっています。このサイズでこの収納力は、ちょっとした芸術品です。

| お札 | 10枚 |
| 小銭 | 999円 (約15枚) |
| カード | 5枚 |
| その他 | ストラップ穴 内径:約2mm |
| 大きさ | 横9cm、縦6cm、奥行1cm |
| 重さ | 32g |
「薄い財布」との大きな違いは、ストラップ穴が備わっている点。キーチェーンなどを取り付ければ鍵の落下防止にも使えます。小さなバッグにも難なく収まるコンパクトさから、特に女性からの人気がNo.1の財布です。


ただし注意点が一つ。「小ささ」を極限まで追求した設計のため、「薄さ」は重視されていません。ポケットに入れると厚みはそれなりに感じます。薄さ重視ならば「薄い財布」、小ささ重視ならば「小さい財布」という棲み分けです。

※小さい財布の詳しいレビューは近日公開予定です。
いっぱい入る小さい財布
いっぱい入る小さい財布は、人気YouTuber Kazuさんとのコラボモデルとして2025年2月に発売された新しいラインナップです。

手のひらに馴染む小ささなのに、いろいろ入る。この一見矛盾するコンセプトを、特許取得の仕組みで無駄な隙間を徹底的に削ることで実現しています。位置づけとしては「小さい財布」の拡張版。小さい財布をひと回り大きくし、収納力と使い勝手を強化したモデルです。

| お札 | 15枚 (領収書ポケットあり) |
| 小銭 | 999円 (約15枚) |
| カード | 8枚 |
| その他 | ストラップ穴あり |
| 大きさ | 横10cm、縦7.6cm、奥行2.0cm |
| 重さ | 50g |
| 素材 | 国産アンティックガラス牛革 |
小さい財布の尖った設計が改善されている点も注目です。カードは横方向ではなく縦方向の出し入れに変更され、落下リスクが大幅に軽減。下段のカードポケットにはフラップが付き、大切なカードをしっかり保護できます。


ストラップ穴もキーチェーンやネックストラップに対応する設計に進化しています。革はガラス加工を施した国産牛革で、上品な艶としっかりとした手触りが特徴です。

ただし、知っておくべきトレードオフがあります。使いやすさと収納力を得た代わりに、小さい財布の最大の武器である「極限の小ささ」は犠牲になっています。abrAsusらしい尖った設計を求める人には物足りなく感じるかもしれません。

一方で、「小さめの財布は欲しいけど、abrAsusの割り切った設計にはちょっと不安がある」という人にとっては、むしろこの財布が最適解になり得ます。
abrAsusの世界への入口として、最もハードルが低い一品です。
※いっぱい入る小さい財布の詳しいレビューは近日公開予定です。
薄いカードケース
薄いカードケースは、最大10枚のカードを収納できる薄型のカードケースです。単体でカードケースとして使えるのはもちろんですが、この製品の真骨頂は「薄い財布」との合体ギミックにあります。

薄い財布のカード収納は5+1枚。キャッシュレス生活でも、クレジットカード、免許証、保険証、交通系ICなどを入れていくと枠が足りなくなることがあります。そんなとき、薄いカードケースを薄い財布に差し込むだけで収納力を一気に拡張できます。

合体時でも薄い財布の薄さを大きく損なわないのがポイント。必要なときだけ合体させて、普段は分離して使うという運用もできます。出張や旅行時だけカードを増やしたい、といった使い分けに最適です。
| カード | 10枚 |
| 大きさ | 横6cm、縦9cm、奥行1.6cm |
| 重さ | 18g |
カードケースとしての実用性も高く、名刺入れとしても十分に活用できます。バッグのポケットやジャケットの内ポケットにスッと収まる薄さなので、ビジネスシーンでも違和感なく使えます。

まさか財布にカードケースの合体ギミックを仕込んでくるとは、abrAsusの遊び心を感じる一品です。
※薄いカードケースの詳しいレビューは近日公開予定です。
薄いマネークリップ
薄いマネークリップは、薄い財布からさらに小銭入れと鍵の収納を取り除いた、究極のキャッシュレス特化モデルです。収納できるのはカードとお札のみ。潔いほどシンプルな構成です。

その分、薄さは全abrAsus製品の中でも随一。シャツの胸ポケットにすら収まるほどの極薄ボディです。普段の支払いはカードやスマホ決済で完結していて、現金はお守り程度にしか持ち歩かないという人にとっては、これ以上の選択肢はありません。


| お札 | 10枚 |
| 小銭 | なし |
| カード | 5枚 |
| 大きさ | 横9.5cm、縦8.5cm、奥行0.6cm |
| 重さ | 22g |
「でも、たまに小銭や鍵を持ち歩きたい場面もある」という場合は、後述する「小さい小銭入れ」との組み合わせがおすすめです。マネークリップにカードとお札、小さい小銭入れに小銭と鍵という役割分担をすることで、薄い財布の機能をより薄く、より軽く、2つに分割して持ち歩くスタイルが実現できます。

小銭も鍵も持ち歩かないなら、それ用のポケットはただのデッドスペース。使わない機能は徹底的に削ぎ落とす。まさにabrAsusの設計思想を最も純粋に体現した財布です。

※薄いマネークリップの詳しいレビューは近日公開予定です。
小さい小銭入れ
小さい小銭入れは、キーホルダーのような縦長のフォルムをした超ミニマル財布です。一見すると細長くて何も入らなそうに見えますが、小銭、お札、鍵をしっかり収納できます。

キーリングが付属しており、ベルトループやバッグのストラップに引っ掛けて持ち歩くことが可能。

財布をポケットに入れる必要すらありません。散歩やカフェ、ジョギング、近所のコンビニなど、「スマホと最低限の現金だけ持って身軽に出かけたい」という場面で真価を発揮します。


前述の薄いマネークリップとの組み合わせにも最適です。マネークリップにカードとお札を、小さい小銭入れに小銭と鍵を分担させれば、薄い財布のオールインワン機能を2つに分割した超軽量スタイルが完成します。用途に応じて片方だけ持ち出すという柔軟な運用もできます。

また、他のabrAsus財布をメインで使っている人がサブ財布として追加するケースも多い製品です。メインの財布に入りきらない小銭や鍵の居場所として、バッグの中に常備しておくと何かと便利です。
※小さい小銭入れの詳しいレビューは近日公開予定です。
旅行財布
旅行財布は、abrAsusのラインナップの中でも最もユニークな存在です。薄さでも小ささでもなく、「安心感」と「使い心地」に特化した財布です。

最大の特徴は、折りたたみ時はコンパクトな二つ折りサイズ、開くと長財布のような広々とした空間が現れるという二面性。

お札も小銭もカードも視認性が高く、会計時にもたつくことがありません。慣れない通貨を使う海外では、この「中身が一目で見渡せる」設計が大きな安心材料になります。

| お札 | 10枚 ※フリースペース |
| 小銭 | 999円 (15枚) |
| カード | 10枚 |
| 大きさ (閉じた状態) | 横9.4cm、縦9.4cm、奥行1.7cm |
| 大きさ (開いた状態) | 横18cm、縦19cm、奥行0.9cm |
| 重さ | 57g |
| 素材 | 外部: 天然牛革 内装: コットンオックス100% |
海外旅行を想定した工夫も随所に施されています。内部を外から見えなくする目隠し構造や、ストラップを取り付けて首からぶら下げたりバッグに繋いだりできるストラップホールなど、盗難や紛失のリスクを減らす設計が散りばめられています。




素材の使い分けもこの財布ならでは。外側は柔らかく手に馴染む革、内側はしっかりとした生地で仕立てられており、触り心地の良さと実用性を両立しています。「一度使うと手放せない」という声が多いのも納得の仕上がりです。

abrAsusの財布は尖った設計ゆえに好みが分かれるものが多いですが、この旅行財布は使う人を選ばない懐の広さがあります。ちょっと人とは違う財布を体験してみたいという方にもおすすめの一品です。
※旅行財布の詳しいレビューは近日公開予定です。
まとめ
abrAsusの財布は、普通ではありません。
蓋を付ければ安心なのに、あえて付けない。大きくすれば収納できるのに、あえて削る。その一つ一つの判断の裏には、「本当に必要なものは何か」を突き詰めた設計思想があります。たくさんの試作を重ねて、ようやく1つの製品が生まれる。僕たちの手元に届いた財布が、どれほどの試行錯誤の末に形になったのか、その全貌を知ることはできません。
だからこそ、万能ではない。でも、特定の問題を解決することに全力で振り切った財布は、一度マッチすると他の財布には戻れないほどの快適さを与えてくれます。
あなたが財布に求めるものは何でしょうか。薄さか、小ささか、収納力か、安心感か。一度立ち止まって考えてみると、答えは意外とシンプルかもしれません。
その答えにぴったりの相棒が、この7つの中にあれば嬉しいです。
